コロナ禍 規制緩和直後|一時帰国渡航マニュアル(2022年4月末~5月頭の様子も紹介)
こんにちは、シンガポール駐在員のかじまです!
シンガポールから日本への一時帰国、もしくは日本からシンガポールへの旅行を考えておられる方、いらっしゃるのではないでしょうか。
海外渡航の情報を知りたい方に向けて、実際の一時帰国の様子を交えてお伝えします。
最新のガイドライン(2022年5月18日現在)をもとに情報をまとめました。
シンガポール以外の国から帰国される方も、参考程度にご覧ください。
また、ワクチン3回接種者であることを前提とした内容になっていますので、該当者でない場合は個別にご確認願います。
万が一誤りがあった場合はご容赦ください。
簡単にまとめますと、シンガポール・日本間の渡航は
シンガポール⇒日本:①渡航前PCR、②アプリMySOSへの登録
日本⇒シンガポール:①SG Arrival Cardの登録
が必要となります。
空港での流れもご紹介しますので、一時帰国のイメージトレーニングに役立てていただければと思います。
それでは、どうぞ~!!
シンガポール(もしくは別の国)から一時帰国しようとしている方。
海外旅行を検討している方。
最新の海外渡航の規制を知りたい方。
一時帰国のための準備、流れがわかる。
海外渡航に向けたイメージができる。
厚生労働省 水際対策に係る新たな措置について(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html)を中心にまとめています。
以前こちらの記事でも、一時帰国に必要な書類などをまとめています。今回は実体験にフォーカスしていますが、根拠となるニュースやサイトを詳しく知りたい方は過去記事をご参照ください。
シンガポール出国⇒日本入国まで
準備から当日までのおおまかな流れ
(準備)航空券購入・出発前72時間検査(PCR)・MySOSアプリ登録
⇒(シンガポール・空港にて)チェックイン・出国審査(無人)・手荷物検査(搭乗直前)
⇒(日本・空港にて)書類/アプリ確認・入国時検査(空港にて唾液検査、結果出るまで待機1~3時間以上)・入国審査(無人・スタンプ)・税関
ひとつずつ説明していきます。
フライトスケジュールは右の通り。
4月27日(水)
21:50チャンギ空港発⇒05:50羽田空港着
11:35羽田空港発⇒12:40伊丹空港着
5月7日(土)
14:35伊丹空港発⇒16:00成田空港着
17:55成田空港発⇒00:20チャンギ空港着
【準備】①航空券購入|②出発前72時間PCR検査|③MySOS登録
【準備】①航空券購入
JALの公式ホームページから往復航空券購入。
このあと説明していきますが、羽田空港で検疫・入国時検査(唾液)などがあり、3時間程度拘束されました。
また、航空券は通常時より安い印象を受けましたが、日にちにより±5万円程度の変動があります。日にちがどうしても動かせない場合は仕方ありませんが、航空券の値段で日程を決める方が良さそうです。
国内線を乗り継ぎ予約される方は、十分に時間をあけたフライトを取るようにしてください。4~5時間はあけておいたほうが良いと思います。
【準備】②出発前72時間検査(鼻咽頭もしくは唾液PCR)
日本に入国する際には「出国72時間以内の検査証明」を提出する必要があります。
相場としては、日系クリニックだとS$180~200。
ローカルクリニックでも良ければ、Shenton Medical GroupにてS$90で受けられるのでおすすめです。鼻咽頭・唾液どちらも対応しています。
渡航の2日前に検査し、1日前(検査翌朝)に結果をメールで送ってくれました(陰性証明書はPDF)。
念のため陰性証明書の印刷したものを持っておきましょう。
Shenton Medical Groupはシンガポール各地に支店があるクリニック。インターネット予約では、他の支店の空き情報もあわせて見れるので便利。
【準備】③MySOSアプリ登録|到着予定日時の16時間前までに申請完了すること
- MySOS
- GoogleMap
- COCOA を日本で使用する予定のスマホにインストールする必要があります。
MySOSに証明書を登録、必要事項を入力しておくことで、日本入国時の検疫がスムーズになります(いわゆる「ファストトラック」(入国時手続きの簡素化)と呼ばれているもの)。
ファストトラックは成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港より入国する方が利用可能です。
- 基本情報登録
- 検査証明書
(渡航前PCRの陰性証明書) - 誓約書
(検疫措置を遵守する旨の誓約書。誓約に違反した場合は、氏名公表等の措置あり。) - 質問票
(待機期間中における健康フォローアップのため必要。電話番号、メールアドレス等) - ワクチン接種証明書
の5つを事前にアプリ内に登録できます。
【注意】搭乗便到着予定日時の16時間前までに申請を完了してください。
厚生労働省ファストトラックマニュアル(https://teachme.jp/111284/manuals/13655051/)のQRコードを読み取り、このマニュアル通りに登録していくと良いです。
注意点としては、PDFはアップロードできないこと。
以下2つはスマホでスクリーンショットを撮ったものを使うと承認されました。
※画面が「審査中」となりますが、問題なければそのうち承認されますのでご安心ください。
・ワクチン証明書(Trace Together、SingPassを使用すればスマホ上で入手可能)
・陰性証明書
事前準備は以上となります。
忘れものはありませんか?
パスポート・陰性証明書(印刷したもの)・eチケット・スマホ・その他大事な物を持って出発です。
【シンガポール出国】①チェックイン|②出国審査(無人)|③手荷物検査
【シンガポール出国】①チェックイン
チャンギ空港に到着。まずはチェックインです。
チェックイン時に、MySOSが緑色(登録完了)になっているかと、渡航前PCRの陰性証明書を確認されました。
ちなみにジュエルでは夜にライトショーが行われています。お見逃しなく!
月-木 20:00&21:00
金-日・祝 20:00, 21:00&22:00
【シンガポール出国】②出国審査(無人)
シンガポールでは、手荷物検査の前に出国検査があります。
無人ゲートで指紋と顔認証を行い、進んだ先にいる検査官にパスポートを見せて終了です。
※出国エリアは21時前にもなると閉まっているお店多数。免税のメインストリートを抜けると、搭乗口付近にはお店はありません。
【シンガポール出国】③手荷物検査
手荷物検査はフライトごとの搭乗口で、それぞれ行われます。
終わった人から待機エリアに移動する仕組み。
時間になったらそのまま搭乗します。
【日本入国】①書類/アプリ確認|②入国時検査(唾液検査)|③入国審査|④税関
【日本入国】①書類/アプリ確認
長旅お疲れ様でした。
ですがゆっくりしている暇はありません。これから怒涛のスタンプラリー(書類確認・検査)が始まります。
ここからはイメージしやすいよう、時間も併記していきます。
5:50 羽田空港到着、機内待機
6:30 案内に沿って歩く
6:35 アプリの確認(スタンプラリースタート)
歩いて行った先は長蛇の列。MySOSのQRコード、ワクチンの種類の組み合わせ、直近にいた国を確認されます。ひとり一枚、このあとのチェックリストになる用紙の配布。
【日本入国②】入国時検査(唾液検査)
7:15 唾液検査
容器を受け取った後、個別のブースで唾液を溜めます。梅干しとレモンの写真が貼ってありました。
7:30 スマホの設定確認
容器を確認してもらい、次の場所へ。スマホレンタルブースがあります(ほとんどの人は関係ないと思いますが)。
検査官が一人ずつ、MySOSの再確認と、スマホの設定から通知や位置情報がオンになっているかの確認してくれました。
7:40 質問票とワクチン接種回数の確認
3回接種(隔離なし)と2回以下(隔離)をチェックしているようでした。
7:45 唾液検査の待機会場
はじめての自販機があります。トイレもあり。イスがずらりとあるので、座って待つことができました。
結果は、病院でモニターに受付番号が表示されるような感じで、自分の番号を待ちます。
8:25 唾液検査、結果通知
表示されたら出口の列に並び、陰性の紙を渡されて、スタンプラリー終了。
【日本入国③】入国審査
8:35 入国審査
無人ゲートが便利です。
※一時帰国で免税のお買い物のため入国スタンプが欲しい人は、無人ゲートの先で押してもらえます。
【日本入国④】税関
8:50 荷物受け取り、税関検査
スーツケースをピックアップしたあと、税関検査へ。
税関アプリを事前にインストールしておき、申告書を作っておくと便利ですが、その場で紙を書いても大丈夫です。手荷物検査はされませんでした。
※国内線乗り継ぎの場合でも、ここでスーツケースを受け取る必要があります。
おつかれさまでした!!
日本に予定通りの時間に到着し、すべての検査が終わるまでにかかった時間は「3時間」。
ここから国内線乗り継ぎのため移動したり、朝食をとったりしていると、乗り換え時間5時間は妥当でした。
日本出国⇒シンガポール入国まで
準備から当日までのおおまかな流れ
(準備)SG Arrival Card登録
⇒(日本・空港にて)チェックイン・出国審査(無人)・税関(免税品購入した場合)
⇒(シンガポール・空港にて)入国審査(無人)・税関(基本スルー)
【準備】SG Arrival Card登録
電子入国カードのことで、アプリ経由での申請が可能。個人情報、旅行の詳細、および健康状態の申告の提出を容易にしたものです。
※到着日の3日以内にならないと「到着予定日」が選択できません。
シンガポール入国の準備は以上です。
【日本出国】①チェックイン|②出国審査(無人)|③税関
【日本出国】①チェックイン
国内線乗り継ぎがある場合は、はじめの空港でチェックインする際に、必要なものが揃っているか確認されます。
eチケット、パスポート、SG Arrival card(登録完了のメール)、Trace Togetherアプリ、ビザ(アプリのFIN番号と照合)を確認されました。
【日本出国】②出国審査(無人)
【日本出国】③税関(免税品購入した場合)
日本から旅行に行くときは出国エリアの税関はほぼ関係ありませんが、一時帰国で免税品購入した場合は、税関の確認を受ける必要があります。
といっても、最近免税品記録はパスポートに電子的に記録されているので、パスポートリーダーに通すだけ。
ホッチキスで紙の記録がパスポートに留めてある場合は、ここで回収してもらいます。免税品の現物確認はされませんでした。
【シンガポール入国】①入国審査(無人)|②税関
【シンガポール入国】①入国審査(無人)
シンガポールに帰ってきました。
入国時はコロナ検査もないため、入国審査の検査場へ一直線。
SG Arrival Card登録済みかどうかスタッフに確認され、あとはパスポートと顔認証を機械で行い終了。
シンガポール人・長期ビザ保有者などの居住者は「無人レーン」でOKとのこと。観光客は有人レーンに並ぶ必要があるようです。
【シンガポール入国】②税関(基本スルー)
課税品を持っていなかったので、税関立ち寄らずに外に出られました。
以上がシンガポール・日本間の渡航の流れになります。
余談ですが、シンガポール入国があまりにスムーズで喜んでいたのもつかの間、チャンギ空港からのタクシーがなかなか捕まらず、深夜に悲しい思いをしました(20分近くGrabとGojekで格闘)。
まとめ
いかがでしたか?コロナ禍とはいえ、開国前の渡航の大変さと比べると、とてもスムーズに出入国できました。
特にシンガポール入国は検査もなく、旅行のハードルが下がったと言えそうです。
なんと記事を書いている最中、新しいニュースが飛び込んできました。6月からの予定だそう。
本日、2022年5月20日のニュースです。
日本も開国に向けて前進!ますます旅行がしやすくなりそうです。
それではみなさま、よき旅を!
この記事がシンガポール生活を送るみなさんの参考になれば幸いです。
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