【海外駐在】コロナ渦での出国トラブル:賃貸編

2023年8月8日

こんにちは、シンガポール駐在員のかじまです!
わたしは2020年から日本を出国しシンガポールで仕事をしています。

2020年といえばコロナパンデミック真っ只中。
当時、駐在の打診を受けた私自身も「え〜こんなややこしい時期に〜(汗」
という気持ちでいっぱいでした。

そんな気持ちとは裏腹に粛々と出国準備を進めていましたが、
賃貸契約に関して大きなトラブルに見舞われます。
わたしの自業自得ではあったものの、コロナ渦の出向では同様のトラブルをよく聞きます。

今回はその時の体験談をご紹介したいと思います。
わたしの体験を元に、同じような辛い目にあう人がすこしでも減れば幸いです。
それでは、どうぞ〜!!

この記事がおすすめな人
・コロナ期間中に海外出張が決まった人。
・駐在員として会社から出向を命じられた人。
・海外出向の時の注意すべきトラブルについて知りたい人。

経緯:日本出国のスケジューリングから賃貸解約

駐在員の出国スケジュールですが、一般的なものだと下記のようになります。

1. 会社から出向の打診・受け入れ。(出国3ヶ月前)
2. 出向先と日程調整、就労ビザの取得とフライトの確定(出国2ヶ月前)
3. 引っ越しなど身の回りの準備(出国1ヶ月前)
4. すべての準備完了(いざ出国)

当時のわたしの場合も、手順1手順2を順調に完了し、会社からは
「身の回りの準備を始めてください」 と言われた状態でした。

このタイミングで、なんの迷いもなくわたしは出国日以降の賃貸解約をしました。
ビザも取れているし、出国日がずれることなど夢にも考えていなかったのです。

かじま
かじま

このときの賃貸解約が後の大きなトラブルになるとは
その時は知りようもなかったのです…

トラブル発生:コロナ渦の影響で入国承認がおりない!!

普通ビザが下りたら出国できる

通常時、日本からシンガポールに就労ビザを申請すると、約1週間でその申請の許可がおります。
また就労ビザを持っている人は特に規制なく、自由にシンガポールに入国可能です🏃

当時のわたしもビザが取得できたし問題ないなと思い、賃貸を解約しました。
(家賃も高かったので余計なお金を払いたくなかった、というのも理由の一つです。)
 

シンガポール入国の落とし穴:入国承認

ですが申請当時の2020年8月はコロナ渦真っ只中。
シンガポールはビザの他に、入国者数を規制するための入国承認を行っていました。
もちろん平常時はこんな作業は有りません。


この入国承認は現地の支社を経由し、シンガポール政府に申請を出すのですが…
シンガポールからの回答は以下の回答。
「却下。とりあえずもう3週間後以降の入国でもう一回申請して。」

え〜ッ!入国させてくれないの?という感じです。

仕方がないのでもう3週間後の入国で申請を出したところ。
「これも却下。さらにもう3週間後になったら申請して。」
 

出国予定がたたない…😂
この時点でわたしの目の前は真っ暗になりました。
 

背景:シンガポールの水際対策は万全

当時は日本のコロナ感染者数が多く(第2波)対してシンガポールの水際対策が万全だったことも有り、
日本からの承認がなかなか通らなかったのだと思います。
後にわかったのですが 、私が却下を受けていた時期は特に承認までの時間が長かったとのことです。

いずれにしても、政府からの入国承認が得られなければ出国はできません😱
でも賃貸契約は予定通り解約してしまった…
私と妻はこのビザが下りない数カ月間、日本での住居を失ってしまったのです…

3ヶ月間、妻と泣く泣くホテルぐらし

もちろん賃貸契約を解約したタイミングで、多少の延長は視野に入れていました。
その場合は1~2週間ホテルで暮らしてから出発かなと考えていたのですが…
政府からの入国却下の連絡の時点で2ヶ月は日本滞在が決定します。

しかし賃貸解約後で住居はもう有りません。
帰る家がない民です…

仕方がないので妻とホテルぐらしを開始しました。

幸い実家がそれほど遠くないので土日はそれぞれの実家へ帰還、
平日は会社近くのホテルに連泊という日々が続きます。
その間も夫婦共に仕事を続け、夜ご飯は外食やスーパーのお惣菜でつなぎました。

最終的にシンガポールの承認が降り、日本を出国できたのはなんと3ヶ月後のことです。

かじま
かじま

もし賃貸契約をそのまま続けていたら、いつもの日常のまま待機できたはずです。
あのときは賃貸解約した自分をめちゃくちゃ恨みました…

助けになった大阪のホテル


日本での住居がない3ヶ月間、2つのホテルにめちゃくちゃ助けれれます。
それが大阪本町にあるアパホテルと、堺筋本町の東急ステイです。

アパホテル&リゾート 御堂筋本町駅タワー

アパホテル&リゾート 御堂筋本町駅タワー
https://www.apahotel.com/hotel/kansai/osaka/midosuji-honmachi-eki-tower/

出国が大幅に延期する前から、その間のホテル暮らしはアパホテルにしようと考えていました。
わたしたちが使用した御堂筋本町のアパホテルの特徴は以下のとおりです。

アパホテル&リゾート 御堂筋本町駅タワー良かった点
・とにかく安い(月換算9万円ほど(土日抜きの場合))
・大浴場がありリラックスできる
・エレベーター直結のコンビニがある
・地下鉄御堂筋線本町も直結

わたしも妻もホテル滞在期間、職場に出社しなければいけません。
駅近でかつコンビニも近く、大浴場がある。
この場所は本当に良かったです。

ただこのホテルははじめの1ヶ月の滞在後に出ることになります。
ここにずっといなかった理由は以下のとおりです。

アパホテル&リゾート 御堂筋本町駅タワーイマイチだった点
・部屋が狭く日々の団欒が難しい
・キッチンがなく外食か弁当しか食べれない
・洗濯がコインランドリーで、手間がかかる
・長期連泊プランが無いので短い期間で部屋の移動が必要

正直1ヶ月以内の滞在ならなんの問題も有りませんでしたが
やはり夫婦二人でなるべく日常を崩さずに、、、となると難しかったです。

見返すとあまり写真を取っていなかったので、youtubeの紹介動画をどうぞ〜!


東急ステイ大阪本町

東急ステイ大阪本町
https://www.tokyustay.co.jp/hotel/OH/

アパホテルの後に移ったホテルです。
東急ステイ自体使うのが初めてだったのですが、長期滞在が可能なホテルです。

ここのホテルの良い点は以下の通り!!

東急ステイ大阪本町良かった点
・長期連泊が可能(最大30日連泊プラン有り)
・部屋が広く、ミニキッチンがついている
・室内に全自動ドラム式洗濯機があるので、洗濯の心配がない

実際にここに1ヶ月すみましたが、本当に快適でした。
キッチンが少し狭い以外はほとんどこれまで暮らしていた賃貸と同じように暮らせます。

実際に入ったときの写真がこちら

部屋の様子:かなり広いのでゆっくり過ごせる
水回り
ユニットバスだが浴槽しっかりなので湯船に浸かることも可能
一番気に入った全自動洗濯機
サイズ感もぴったり、帰国したら自宅にはこれを買おうかと思っている。

値段が少し高く月14万しますので、本当にずっと住むことはできないですが
帰任時の家が決まるまでの期間はここに泊まろうと決めています。

室内の雰囲気は下記の動画で紹介されています。
(実はわたしもこれを見てこのホテルに入りました)

まとめ

紆余曲折ありましたが、最終的に3ヶ月のホテル生活の後、出国することができました。
いつフライトが決まらず、家もなく、本当に不安な日々でしたが
今では面白おかしく話せるネタとして昇華しています。

皆さんも海外駐在に行く際は、わたしと同じような目に合わないように是非注意してくださいね!

本日の結論
住居は出国の日が本当に確定するまで絶対に解約しない