空港税関申告をスムーズに!税関検査場電子申告ゲートとVisit Japan Webの使い方
こんにちは、シンガポール駐在員のかじまです!
海外から日本へ帰国(入国)するとき、必ず税関に提出しなくてはいけない「携帯品・別送品申告書」。
いまいちピンと来ない方でも、【機内で配られる黄色い紙】といえば伝わるでしょうか。
2020年7月より円滑に旅客の通関を行うため、「税関検査場電子申告ゲート」が7つの空港で導入されました。現在はVisit Japan Webという、入国手続オンラインサービスから簡単に登録ができるようになっています。
2023年4月21日時点の最新の手続き方法を、実際に利用した感想も含めてご紹介します。
それでは、どうぞ~!
日本から海外旅行を検討している方
海外から日本への一時帰国を検討している方
スムーズな税関申告の方法がわかる。
日本入国時に準備することがわかる。
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税関申告書(携帯品・別送品申告書)とは
税関申告書(携帯品・別送品申告書)は、日本に入国(帰国)するすべての方に提出が求められます。
内容としては、名前や旅券番号、搭乗機名といった基本的な情報のほか、日本への持ち込みが禁止・制限されているものの有無を確認する質問など。
また免税範囲を超えた場合には、品物の種類などに応じた税金が課せられるため、購入品の申告も必要です。
書き方の例はこちらから⇒https://www.customs.go.jp/kaisei/youshiki/form_C/C5360r.pdf
税関検査場電子申告ゲートの利用方法
現在、7つの空港(成田国際空港・羽田空港・関西国際空港・中部国際空港・福岡空港・新千歳空港・那覇空港)で税関検査場電子申告ゲートが導入されています。
以前は紙の申告書のみでしたが、電子申告を選ぶこともできるようになりました。
日本に到着してからの流れは以下のようになります。
紙での税関申告の場合は、機内で配られた、もしくは税関検査場の記入台にある【黄色い税関申告書(携帯品・別送品申告書)】を記入する必要がありました。
今回の記事でご紹介する電子申告では、3つのステップで申告を行います。
①Visit Japan Web(入国手続オンラインサービス)で、情報を事前登録する
②(日本到着後)電子申告端末で、パスポート・申告内容の読み取り、顔写真の撮影
③(電子申告端末での操作完了後)税関検査場電子申告ゲートを通り抜ける
リーフレット ⇒ https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate/egate_leaflet.pdf
①Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス)
Visit Japan Webとは、「入国手続オンラインサービス」のことです。
入国手続きに必要な「検疫」、「入国審査」、「税関申告」をウェブで行うことができるサービスですが、規制緩和に伴い、「検疫」及び「入国審査」が不要となりました。
登録方法はこちらから ⇒ Visit Japan Web|デジタル庁(https://vjw-lp.digital.go.jp/ja/)
Visit Japan Webおよび日本入国の渡航規制についてまとめた記事はこちらをご覧ください。
②電子申告端末
電子申告端末は、空港の税関検査場に設置されています。
端末上で、パスポートとVisit Japan Webの税関申告のQRコード読み取りの操作を行います。
案内に従って手続きを行い、紙ではなく電子的に税関申告を行うことが可能です。
このとき、顔写真も撮影され、のちの電子申告ゲートで顔認証に使われます。
③電子申告ゲート
電子申告端末での操作完了後にゲートへ向かいます。
電子申告ゲートでは、歩きながら顔認証が行われるため、検査不要の場合にはゲートをスムーズに通過できます。
すでに申告が完了しているので、パスポートやスマホ(QRコード)を再度準備する必要はありません。
電子申告ゲートを通り抜けると、もう入国手続はすべて終了です。
※税関職員による検査を受ける場合があります。
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Visit Japan Web以外のアプリ・サービスは終了
電子申告ゲートの導入開始時(2020年7月頃)には、「税関アプリ」・「税関申告WEBサービス」というものがありました。
現在では、デジタル庁主導のもと、Visit Japan Webという、多省庁を取りまとめて登録ができるサービスで一元管理されています。
「税関アプリ」(令和4年12月末日新規ダウンロード停止)・「税関申告WEBサービス」(令和5年3月末日サービス提供終了)はサービスを終了しているため、ご注意ください。
税関ホームページ(空港における税関への電子申告方法についてのお知らせ) ⇒ https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/denshi_oshirase.html
実際にVisit Japan Web&電子申告ゲートを使ってみた感想(2023年4月)
Visit Japan Webおよび日本入国の渡航規制についてまとめた記事はこちらをご覧ください。
日本到着日:2023年4月某日 昼過ぎ到着
空港:SIN(シンガポール・チャンギ空港)⇒KIX(関西国際空港)
航空会社:スクート
シンガポールでの準備・搭乗時、機内、日本到着後のようす
シンガポールでの準備と搭乗時
Visit Japan Webの登録方法は難しくなく、パスポートや基本情報などを入力していくのみでした。
パスポートの読み取り、ワクチン接種証明書の受理から登録に少し時間がかかるため、前日を目処に事前登録することをオススメします。
このとき、税関申告のQRコードをスクリーンショットしておくと良いです。
2023年4月5日以降、日本側の空港での検疫情報の確認はなくなったので、検疫のQRコードは出てきません。
※確認(ダブルチェック)がなくなっただけで、ワクチン接種証明書/陰性証明書は必要です。
日本行きへの搭乗時に必ず確認されます。
シンガポールからスクートに乗ってきたときは、チェックインの際にワクチン証明書の画面を航空会社スタッフに確認されました。紙でもスマホでもOKです。
(有人カウンターでチェックインします。)
詳しくはこちらをご覧ください。
機内
スクート機内では、全員にではなく、希望者のみに「紙の税関申告書(黄色い紙」を配っていました。
日本到着後
検疫の確認(Visit Japan Webの画面や、ワクチン証明書など)はありませんでした。
飛行機を降りてすぐ、日本人・外国人の区別なく列に並ばされ、入国審査待ちすること15分。
じわじわと列が進んでいき、ある地点に到達すると、「日本人はこちらへ」の案内が。
これまでの行列がウソのように、日本人用のレーンは待ち時間0秒で入国審査(無人ゲート)が終わりました。
続いて、預け荷物のベルトコンベアがある税関検査場へ。
事前にスクリーンショットを撮っておいたQRコードとパスポートを準備します。
電子申告の案内表示に従い、「電子申告端末」の列へ。
先頭で案内のスタッフが、空いている端末の番号を教えてくれました。
端末操作は、パスポートおよびQRコード(税関申告)の読み取りと、顔写真の撮影。
一瞬です。
そして税関の職員がいる電子ゲートへ進みます。
顔認証によりゲートが開き、職員と声を交わすことなくスムーズに通過できました。
電子ゲートを通るときは、パスポートやスマホはしまっていても大丈夫です。
※税関職員の検査を受ける場合があります。
改善してほしいところ
スマホひとつで簡単にゲートを通過できたことは良かったのですが、まだまだ改善点はありそうでした。
とにかく電子端末への動線が悪いのが印象的でした。
まず、電子端末への列に加わる入り口がどこにあるか分かりづらい上に遠い。
そして列に並んだあと、どの端末が空いているのか見えづらい・・・。
待ち時間は3分もないくらいだったので、苦痛を感じるほどではないのですが・・・。
さらに端末操作後に、次はどこに向かえばよいのかもわかりづらいです。
①QRコードを事前に作っておいて、②電子端末で顔認証準備、そして③電子ゲートへ歩いていくだけで終了というシステムはとても良いのに、動線の悪さのせいでちょっともやっとした気持ちを抱えることになりました。
今後改善されることを期待します。
ホームページには、「羽田空港、福岡空港、那覇空港では、ターンテーブルに手荷物が出てくるまでの待ち時間を利用して、電子申告端末により、電子的に税関申告を行うことができます。手荷物を受取った後は、電子申告ゲートへ進むと立ち止まることなく、スムーズにゲートを通過することができます。」とあるので、関西国際空港が特別不便な配置なのかもしれません。
(https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate.htm)
まとめ|電子申告ゲートで税関申告はよりスピーディーに!事前にVisit Japan Webを登録しておこう
コロナ禍ということもあり、まだまだ利用者が少なく認知度も低い税関電子申告。
これからさらに利用者が増加し、システムの改善がされることと思います。
現時点でも、スマホひとつでスムーズに税関申告ができるようになったのは、大変ありがたいことですよね。
Visit Japan Webを使った登録は簡単で、税関検査場での待ち時間も短縮されることが見込まれます。
海外へ行こうと計画されている方はぜひ、電子申告ゲートで税関申告をしてみてください。
この記事が日本だけでなく世界のどこかで生活を送るみなさんの参考になれば幸いです。
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